2021 J1 第2節 v.s.アビスパ福岡(H) 〜逃げていった開幕2連勝 エスパルスの現在地〜

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

みかんです。

 

ルヴァンカップでのサンフレッチェアビスパ福岡と2戦連続の引き分けで開幕戦の感動的な逆転勝利から少し落ち着きを取り戻してきました。

 

ホームでの苦い引き分けを振り返りながら今のエスパルスの立ち位置について少し考えてみましょう。

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・試合のハイライト

前半の立ち上がりからエスパルスがボールを支配する形でゲームが始まりました。

 

ゲームが動くのは立ち上がりの11分。

右サイドでボールを持った中山からカルリーニョスへのサイドチェンジ、PA前の中村にボールを戻します。

少しアウトにドリブルで持ち運ぶと見せかけて出したおしゃれなヒールパスをカルリーニョスがコントロールシュートでサイドネットへ綺麗に決めました。

 

そこからは福岡ペースとなり

17分には左サイドサロモンソンから中央のブルーノへ楔のパスを入れられてパス交換から石津のシュート。

これは片山がなんとかクリアします。

 

31分にはヘディングのこぼれ球を山岸が運んでシュート。これは枠外へ外れます。

 

耐えたエスパルスは前半のAT 46分に左サイドからのスローインを後藤がダイレクトで裏へスルーパス。落ちぎわをサンタナがボレーで狙いますが、これはキーパーのビッグセーブに阻まれてしまいます。

 

そこからは一進一退の攻防が続いていましたが後半60分。2列目の前でボールを運んだ前からサロモンソンへパス。フリーの状態からあげられたクロスを誰も触れずに山岸がワントラップからボレー。

 

64分、ロングスローからのこぼれ球を河井がかっさらって片山がクロス。こぼれ球をもう一度片山がクロスをあげ、キーパーがこぼしてしまったボールを中山がお返しのようにボレーで叩き込みます

 

73分には偽SBとしてボランチの位置に入った原がボールロスト。そのまま山岸がミドルシュートへ持ち込みますが、これは権田がキャッチ

 

76分。左サイドでボールを持ったカルリーニョスからクロス。中央のレレが合わせますがキーパーのファインセーブ。中山がこぼれ球を押し込みましたがこれはオフサイドとなります。

 

AT 91分。ヴァウドが与えてしまったファウルからサロモンソンがFK。ヴァウドに当たったシュートはそのままゴールへ吸い込まれていってしまいました。

 

 

・得点シーンについて

2点目はセットプレーの流れからなので置いておいて特筆すべきは1点目でしょう。

原がインサイドに入ることにより相手の右SHを引き寄せ、あいたスペースで中山がボールを受けたビルドアップが上手くいったプレーでした。

 

慶太が大外に開くことでサイド攻撃もありますし、原が中に入ることで中山もいきますしこの形でのビルドアップがこのチームの鉄板となるのでしょう。

ただヘナトが復帰したり、マテウスが来日したり、他の選手が台頭することでインサイドハーフの役割は変わるかもしれません。

 

 

・失点まで

得点シーンまでは相手の攻撃が上手くいかないこともありうまいことボールを奪い良い攻撃へと繋げていましたが、この後から相手はボランチの前選手が最終ラインに落ちることによって数的優位を作っていました。こちらが4-4-2気味に守っていること(カルリーニョスがフラフラ前に出ていたこと)もありサイドチェンジなど左サイドのスペースからチャンスを作られます。

 

失点のシーンはこちらの動きが悪くなっていたと言わざるをえません。中盤と前線の距離が広くなったことで綺麗にボールを回され最終的にはサロモンソンからクロス。

誰も触れなかったことも残念ですが、失点までの流れの方が問題でしょう。

 

慶太・カルリーニョスのラインは4-5-1の守備陣形では違和感ありませんが、4-4-2のSHをやるには少し不安が残るかもしれません。特に後半であれば運動量も低下しますし、これからにやや不安が残るシーンでした。

 

・課題

押し込まれたシーンからのビルドアップはなかなか出来ないなというゲームでした。一人でボールを奪える選手、最後尾でキープできる選手がくれば話も変わるとは思いますが現状この課題はすぐにはよくならないでしょう。

良い守備をいかに続けるかというところで次回の桜戦は重要な試合になると思います。

 

福岡は確かに強かったですが、試合展開からすると勝てたゲームだったと思います。ただ我々オレンジ軍団の昨年の順位を考えるとサポーターはなんて欲張りなのでしょう。

一試合ずつ成長していくエスパルスを楽しみにしていましょう。

2021 ルヴァンカップ グループステージ第一節 v.s.広島 プレビュー 〜24年ぶりの栄光を求めて〜

こんにちは、こんばんは、初めまして。みかんです。

明日3/3は待ちに待ったYBCルヴァンカップ。2012年、この前倒した鹿

 

from0foot.hatenablog.jp

 

に目の前でタイトルを貪り食われて早9年、耐え難きを耐え忍び難きを忍んで参りました。

2013から3年連続の予選敗退、J2で過ごした2016、その後もずっと予選敗退。

 

ここ数年でスカパーから退会された方も多いのではないでしょうか?

 

2021シーズンのエスパルスは大型補強あり、西澤・立田・金子など昨年スタメンだった選手の多くはこの数ヶ月はカップ戦をメインに戦うことになるでしょう。

 

今年のルヴァンカップこそはと信じて応援しようではありませんか!!

(訳:スカパー入りました)

 

 

 

マリノス、仙台、広島、エスパルスで争うDグループ。

新フォーメーションを試している広島、手倉森監督1年目の仙台など新しい試みを行なっているチームが多い印象です。

 

相手は広島。城福体制 3年目であり今年は新フォーメーションである4バックを試しています。

開幕戦にしっかり勝ち星を上げており厳しい戦いになるでしょう。

 

エスパルススタメン予想

 

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第1節のスタメンが上の通りになります。

エスパルスのベンチは

永井、福森、宮本、河井、鈴木、金子、後藤

でした。

 

エスパルスニュースで15-18人くらいだろうともらしていたことを考えると、金子・河井・後藤・鈴木は出るのかなぁという印象です。

シーズン開始直後とはいえアウェイ2連戦、ターンオーバーは避けられないでしょうが露ティーナ監督はメンバーをやや固定する傾向があり大幅とはいかないでしょう。

 

 

気になるのは立田の処遇くらいでしょうか。

4バックはおそらくそのまま

中盤は中山の所に鈴木or金子、中村の所に河井くらいの変更になると思います。

左サイドにより右サイドでアイソレーション(1対1を広いスペースで作ること)を狙うとなると金子より鈴木が1st choiceになるのではないかなと思いますが、中山の代役は注目ポイントの一つでしょう。

 

交代枠として

アゴ→指宿

カルリーニョス→金子or西澤

CBのどちらか→福森or立田

竹内→宮本

レレ→後藤

で次節に備えるのが妥当かなと考えます。

 

広島は次も中3日での試合であり疲労という点ではあまり大きく変える必要はないため、1トップ1シャドーの外国人選手2人はスタメンでしょう。

 

試合展望

ポジティブトランジション・攻撃については鹿島よりもプレスは緩そうなので、ボールはリーグ戦よりも持てるのではないでしょうか。

ボランチは両名共に潰し屋タイプというわけではなく、中盤でボールを持てる時間は増えると思います。

川辺の裏は若干空き気味でそのスペースをカルリーニョス・金子あたりが上手く使えるかは組み立ての注目ポイントでしょう。

 

守備に関してはドウグラスヴィエイラジュニオール・サントスの裏抜けや個人技をいかに止められるかが鍵となるでしょう。

ボランチ・両SBのパス精度は高く、苦戦は必至です。鹿島戦より裏のスペースを狙われる展開も増えると思いますので、最終ラインと中盤が間延びしないようにできるかが問われます。

ネガティブトランジションに関してはプレスは強くないため運べるとは思いますが、外国人選手2名にフリーで前を向かれるパターンは避けたいです。

 

まとめ

カップ開幕戦であり、スタメン・ベンチメンバーが個人的には一番気になる所です。

今年こそグループリーグを通過しましょう!!

現地組の皆様、笑顔で帰路につかれることを願っております。 

 

2021 第一節 v.s.鹿島アントラーズ 〜皇帝の鹿退治〜

 

ティーナ監督に代わって初戦の今試合。
 
シーズンオフに大量補強をした我々エスパルスとしては勝って今年への意気込みを示したいところですが、相手はリーグ屈指の2トップを擁する鹿島。
 
サポーターが待ちに待ったスターティングメンバーはご覧の通り

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立田、西沢の両名がベンチに入れなかったのは非常に驚きでしたが、入っているメンバーを見ると意外という部分はあまりありません。
層の厚さは嬉しいですが、少々寂しさはあります。
 
  • 雑感 

エスパルスはレレが1列下がった所に入り、竹内は少し低めに落ちると言った形で4-1-4-1気味にブロックを敷いていました。
 
攻撃時はレレがやや前目に位置どり、4-4-2, 4-2-3-1のようなポジショニング。相手からのボールを下がって受けるという形でしたが、鹿島の厳しいプレッシャーを受けなかなかビルドアップはうまく行かなかった印象です。
 
1030や1500のシーンなどをみると中村が左サイド目に位置をとって空いたスペースにレレが落ちてくることが多かったです。サイドに開いた中村から裏のスペースに出るスルーパスは良さが出たというシーンでした。
 
5:36のレレが上手く剥がしてからサイドチェンジを送るシーンやチアゴのフィジカルなど個のプレーとしては素晴らしいシーンがありましたが、中盤絡めて上手くボールをフリーの味方に渡すシーンはなかなか作れませんでした。
永木・三竿の両ボランチと町田の執拗なタックルはさすが鹿島というところでしょう。
 
鹿島はフアンアラーノがややインサイドに位置どり、SBはやや前目に出てそのスペースを犬飼が埋めていました。
 
相手の2ボランチに対してこちらのCMF(レレ、中村)が出ていき、スペースはSHと竹内が少し絞ることで対応していました。
中盤の人数が多いこともありましたが、バイタルに一人は常駐していたので、真ん中でフリーの敵手が出ることは非常に少なかったです。
 
非常に球際の競り合いが厳しくお互い思うようにボールを保持できませんでしたが、鹿島がボールを保持しエスパルスを押し込むシーンは多かったです。ただシュート数ほどの差はなく、竹内がバイタルのスペースを潰し単純な放り込みに対しては鈴木とヴァウドが2トップをしっかり抑えていました。
 
竹内に関しては数年前に戻ったかのようなパスミスが多かったですが、チームの中央で声をかけ指示を出し続け、危険なスペースを潰し続けていました。影の功労者は間違いなく彼でしょう。
 
 
  • 好守備

前半29分、SBからのバックパス。そこからフアンアラーノがあげたクロスに合わせたエヴェラウドのヘディングでした。権田のビッグセーブ、こぼれ球は皇帝・鈴木がシュートブロックでなんとかバーに逃れました。

多くのサポーターが鈴木の反応の速さに感動していましたが、私もその一人です。
水沼さんが言っていた皇帝の言葉の意味を感じるワンシーンでした。
 
 
局面局面で最終ラインの強さやカバーリングの速さを感じる試合でした。
エヴェラウド、上田の2トップに対して体を張り続けボールのコントロールを許さなかった鈴木・ヴァウドは間違いなくこの試合の殊勲賞でしょう。
ヴァウドはクリアミスも多かったけど
 
  • 好攻撃

得点シーンは選びにくいですが、我らがオレンジ軍団としては珍しく失点直後の同点弾ということでチアゴの来日初得点が最高のシーンでしょう(異論は認めます)
 
足元に収まりすぎましたが、圧倒的なフィジカルで相手をブロックしつつ股下を冷静に通す技術。
ドグ様以来の興奮があります。ドグ様よりスピードはなさそうですが、背負ってのポストプレーなどは周囲との連携が温まり次第披露してくれそうです。
 
得点までのカルリーニョスのパス、河井さんのクロスも素晴らしいものでした。

 

総括

鹿島相手に鹿島らしい試合をして勝てたのかなという試合でした。数少ないシュートや相手のチェックが甘くなったシーンを逃さず得点できたこと、長い時間攻められながら集中力を切らさず守れたこと、失点からの切り替えなどは良い意味でエスパルスらしくなかったです。

 

今日のMOM:1点もののシュートブロックでゴールを守った鈴木

今日のMIP:久しぶりのCKでいきなり得点に結びつける河井